2025/9/8 11:17

報告書を発表「衝撃的な内容」2040年になんと「5000人不足」

マスコミ

医療ドラマといえば、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)、『ブラックペアン』(TBS系)など、主役は外科医が多いという。

医師の中でも「花形」といわれ、メディアから「神の手」「スーパードクター」などと持て囃されてきた外科医は、かつて医学生の憧れだったが、それも今は昔。そもそも少子化が続き、現役世代は減少傾向にあるわけだが、長時間にわたる手術や、休日・夜間の救急対応といった厳しい勤務状況を理由に、若手医師は外科医になることを敬遠するようになっているとのこと。

厚生労働省のがん診療に関する検討会は、がんの手術などを行う消化器外科医が、2040年には約5000人不足するという衝撃的な内容を盛り込んだ報告書をまとめたという。

消化器外科医は外科医の約7割を占め、食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膵がんなどを担当。報告書は「必要な医師数が確保できず、現在提供できている手術療法ですら継続できなくなる恐れがある」と指摘。

「’43年には高齢者人口がピークに達します。2人に1人ががんになる時代とはいえ、各世代でまんべんなくがん患者が存在しているわけではなく、高齢者に多いのが実情です。
そのため、人口減社会といっても高齢化を背景にがん患者は今後増えることが予想されます。外科医不足は深刻といわざるを得ません」(厚生労働省担当記者)

先の報告書では「医療機関の集約化を検討する必要がある」としているようで、そうすれば効率性は上がり、外科医は休みも取りやすくなるという。

日本は誰しもが重い負担をせずに質の高い医療が受けられる、世界に冠たる国民皆保険制度を実現させたが、早急に体制を見直さなければ、それも有名無実化になりかねないと「週刊実話WEB」が報じている。

「2040年、消化器外科医5000人不足」厚労省発表の衝撃報告書にがん患者団体が悲鳴/サマリー|週刊実話WEB「2040年、消化器外科医5000人不足」厚労省発表の衝撃報告書にがん患者団体が悲鳴/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部