二冠を獲得、快挙「三冠王を狙える」

「佐藤のポテンシャルをもってすれば、40(本塁打)という数字は通過点でいいんじゃないかなと。佐藤はバースぐらいの50を超えるホームランを狙えるバッターだと思うので、その土台みたいなものが今年できたんじゃないかな」
これはミスタータイガース・掛布雅之氏が、阪神・佐藤輝明の今季を評した言葉である。40本塁打、102打点で本塁打王、打点王の二冠を獲得。阪神の生え抜き選手として「40本塁打、100打点」以上を達成したのは1985年に40本塁打、108打点を記録した掛布氏以来となる快挙だ。しかし掛布氏は、自身の記録を超え、ランディ・バースが1985年に記録した54本塁打を狙える逸材だと断言したのである。
と同時に掛布氏は、YouTubeチャンネル「掛布雅之の憧球【公式】」10月6日の動画で、佐藤へ称賛とともに、今シーズンの死球がゼロだったことに課題を見出している。
「今年の場合は阪神が独走態勢の形を作っていたので、相手のチームも阪神の中心選手に対してインコースの厳しいボールっていうのは、投げづらかったと思うんだよ。それが、来年の開幕を迎えて優勝争いで競り出したらね、もっともっと厳しいボールで佐藤を崩しに来ると思うし、今年のデータは各チーム持ってるわけだから、より厳しい攻め方に佐藤が対応する準備が、オフに必要なんじゃないかなと」
さらには、リーグ最多となる163三振にも着目して、
「1試合に1個以上、してるでしょ。半分の80ぐらいまで減らしたら、3割までいくと思うんだよ。四球も100を超えると思うんですよ。三冠王を狙えるバッターは、ホームランを打てるバッター。佐藤が三冠王の一番手にいるというわけ」
今季の首位打者は広島・小園海斗で、打率は3割9厘だった。佐藤にはクライマックスシリーズ、日本シリーズで快音を響かせ、来季への弾みとしてもらいたい。とアサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部