【限界か】京都や東京・浅草周辺「日本人離れが急激に加速」

今年9月までの累計訪日外国人観光客が過去最速で3000万人を突破した一方で、オーバーツーリズムで紅葉シーズンを迎えている京都の日本人観光客離れが加速。東京・浅草周辺では土地の高騰で住民が流出し、下町コミュニティーが崩壊の危機に瀕しているという。
京都の金閣寺、清水寺、伏見稲荷大社、二条城などの名所は連日、訪日外国人でごった返しているといい、旅行代理店関係者は
「京都はインバウンドの影響でホテルの宿泊料金が上昇したこともあり、日本人観光客は減っていたんです。紅葉の季節になり盛り返すと思われましたが、混雑を避ける人は増加しています」
と語る。
京都は修学旅行の定番だが、
「京都市の調査では、昨年の修学旅行の数は前年より7.4%減少している。混雑や物価高騰で神社仏閣の拝観料も高くなっているため、予算が決まっている修学旅行は避ける傾向にあると、京都市はみています。今後も京都への修学旅行は減少するでしょう」(同)
とのこと。
インバウンドの東の人気観光スポットといえば、東京・浅草だが、フリーライターは
「雷門から浅草寺にかけての仲見世通りは毎日、お祭りみたいにインバウンド客で賑わっています。しかし、インバウンド特需で暮らしへの弊害も出てきています。浅草周辺は土地価格が高騰し、地元の住民離れが起きているんです」
と話しているという。
都内最大を誇る千貫神輿(約4トン)の『鳥越祭』で知られる台東区鳥越。
「鳥越一丁目は以前、約1300世帯ほどの住民が暮らしていたんですが、この6年余りで半分以下の600世帯余りにまで減ってしまったんです。インバウンド人気で浅草一丁目の雷門通りは土地価格が前年比で29%も上昇。その波が鳥越一丁目にまで及んでいます。住民を金に飽かせて土地を買収する土地ブローカーが暗躍し、跡地はインバウンド用の民泊が建設されています。江戸時代から培ってきた下町の情緒やコミュニティーは崩壊の一途を辿っていますよ」(同)
京都にしろ浅草にしろ、インバウンド増加で失われる日本の文化も多いと「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部
