『メルカリ』ハロ事業終了を発表「事業継続が難しいため」

メルカリが2024年春に開始したスキマバイトアプリ「メルカリ ハロ」が、わずか1年半で事業撤退を発表したという。副業・短期就労マッチングの急成長市場において、同社が狙ったのは「CtoCで培った信頼と即時性を労働領域に応用する」ことだったが、先行するタイミーが築いたネットワーク効果の壁は高く、十分なユーザー基盤を獲得できなかったようだ。
撤退の背景には、労働法制の複雑さやブランド親和性の問題もあるといい、スピード撤退は損失最小化の英断ともいえるが、この決断が示すのは「勝てる市場の見極め」と「撤退を恐れぬ組織文化」の重要性だとのこと。
メルカリが「メルカリ ハロ」のサービス提供を開始したのは2024年3月6日。「メルカリで働くをもっと身近に」というコンセプトのもと、メルカリのフリマアプリとは異なる新領域への挑戦だったといい、ターゲットは、副業や短時間労働を希望する個人と、人手不足に悩む小売・飲食・物流業者。アプリ上で、数時間単位の仕事を手軽に検索・応募し、勤務後すぐに報酬を受け取れる仕組みを整えたという。
メルペイによる決済機能や身元確認技術、メルカリShopsなどの既存サービスとの連携も見込まれ、社内では「メルカリエコシステムの拡張」として期待が高まっていたが、メルカリ ハロの開始から2年を待たずして、2025年10月14日、メルカリは「事業終了」を発表。正確なユーザー数は非公表ながら、「登録者数は1200万人を超えた」と喧伝していたが、関係者によると実際の利用者は想定の数分の一にとどまり、加盟店舗数も伸び悩んだという。撤退理由として公式には「事業継続が難しいため」とのみ説明されているが、背景には複数の構造的要因があったようだ…
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編集者:いまトピ編集部
