ダルビッシュ有、来季全休へ

サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有がトミー・ジョン手術を受け、来季は全休となることを明かした。球団によれば、手術が行われたのは10月29日。術後の経過は良好とのことだが、気になるのはダルビッシュがXで綴った、ファンへのメッセージだ。
〈Dr.Meisterから肘の手術を受けました。2026年シーズンは試合で投げることが出来ません。また気持ちよくボールが投げられるようにリハビリ頑張ります〉
「Dr.Meister」って誰だ? 大勢の外科医師も認める名医、という意味は分かるが、米球界で、いや、スポーツの種目を問わず、アスリートのスポーツ外科手術界の権威といえば、一人しかいない。ニール・エラトロッシュ医師だ。
「高学歴で、性格は穏やか。ハンサムな紳士として有名です。アメリカの医師が選ぶベストドクターに、10年以上前からずっと選出されています」(アメリカ人ジャーナリスト)
医師としての活動の拠点は、ロサンゼルスだというエラトロッシュ医師には、もうひとつの肩書きがある。ドジャースのチームドクターだ。「Dr.Meister」がエラトロッシュ医師だとすれば、同じナ・リーグ西地区のライバル球団の投手を助けたことになる。
米球界のスポーツ外科手術において、「球団が違うから」といった垣根は存在しない。エラトロッシュ医師は大谷翔平のトミー・ジョン手術も担当したが、当時の大谷はエンゼルス在籍だった。エラトロッシュ医師が執刀した近年のメジャーリーガーにはヤンキースのアーロン・ジャッジが、投手ではクリス・セール(ブレーブス)、タリク・スクバル(タイガース)らがいる。
「セールはナ・リーグ、スクバルはア・リーグで、ともに2024年のサイ・ヤング賞に選ばれました」(前出・アメリカ人ジャーナリスト)
エラトロッシュ医師のメスが、2024年の両リーグに強い影響力をもたらしたわけだ。ダルビッシュの復活にも確信が持てそうだが、この話を日本球界の関係者に振ったら、こんな答えが返ってきた。
「ファームコーチが若い選手を指導すると『こんなこと言われたんだけど、どう思う?』みたいなやり取りを、選手間でするんです。それも他球団の選手と。球団間の交流は全否定しませんが」
これはごく一部の話だとは思うのだが…。
日本では監督が信頼するコーチが、翌年からライバル球団のユニフォームを着るニュースが報じられた。お互いが発展できるのであれば、交流は悪いことではない。あくまで結果で勝負するということかとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部

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