『第6戦』視聴率20.7%、瞬間最高23.7%「佐々木朗希…沸いた」

応援歌も、太鼓も、メガホンの音もない。それでも、球場全体が震えるほどの熱を放っていた。
2025年のワールドシリーズは、朝の日本にまでその熱気を伝えた。投げる山本由伸、打席に立つ大谷翔平、マウンドを見つめる佐々木朗希……。彼らの一球一打に、日本中のSNSが同時に沸いた。
ワールドシリーズは今や、“アメリカの頂上決戦”ではない。日本人選手が物語の中心に立ち、WBCの余熱を背負い、配信やSNSがその熱をリアルタイムで共有する。
第6戦はNHK総合で生中継され、視聴率は20.7%(瞬間最高23.7%/ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録し、第7戦はNHK BSで1200万人、シリーズ全体の平均視聴者は970万人だった。定量的に見ても野球ファン以外の関心を集めていたことがわかる。静寂の中に宿る熱狂……。それが、日本でMLBが盛り上がる理由である。
かつて、ワールドシリーズは“遠いアメリカの物語”だった。テレビ中継の時差、言語の壁、そして日本人選手の少なさ……。
しかし今や、それは「日本野球の延長線上」にある。2025年のシリーズでは、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が同時に登場。彼らはただの「出場者」ではなく、ポストシーズンという舞台そのものの主役となった。
視聴者は“海外中継”を見ているのではなく、“日本代表の延長戦”を見ている。この構造の変化こそ、盛り上がりの本質だ。
大谷、山本、佐々木という三者三様のスタイルは、まるで日本野球の“多様性の象徴”のように重なった。高校、NPB、MLBと、育成環境もアプローチも異なる中で、共通するのは「理詰めで上限を突き抜ける」姿勢である。日本人がMLBで成功しているのは、もはや“挑戦”ではなく、“体系的な成果”として認識され始めている。ワールドシリーズの盛り上がりは、彼らが「日本野球が世界基準で通用する」ことを実証しているからこそ起きている。
また、日本のトップ選手が“世界の標準”をアップデートしている現場であるからこそ、日本でも注目されるのだ、とサイゾーオンラインが報じた。
編集者:いまトピ編集部

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