【MLB】ブルージェイズ3−1ドジャース(4月28日・日本時間29日/トロント)

 感動のホームランシーンには、敵味方関係なくファンから大歓声だ。ドジャースのフリーマンが「3番・ファースト」で先発出場し、6回の第3打席に今季2号となるソロホームランを放った。アメリカとカナダの二重国籍を持ち、WBCではカナダ代表としてプレーしたフリーマンからすれば、この日の試合は敵地ながらも“地元”。家族が見守る中での豪快アーチは、感動の名シーンとなった。

【映像】フリーマンのHRに家族が拍手の感動シーン

 メジャーリーグでも屈指の紳士として知られるフリーマンだが、両親ともにカナダ人。母はフリーマンが10歳の頃に皮膚がんで亡くなったため、夏でも皮膚を守るためにアンダーシャツは常に長袖を着るというケアをし、メディアを通じて皮膚がん予防の呼びかけもしている。

 この試合には父も含めた家族がスタンドで観戦。するとフリーマンは0-3と3点を追う6回、センターバックスクリーンへ豪快な2号ソロを叩き込んだ。颯爽とダイヤモンドを1周すると、本来であればどよめき、ざわめきが起きそうな敵地ながら“カナダの英雄”だけに両チームのファンから歓声と拍手が沸き起こることに。また中継映像では、フリーマンが一塁側スタンドにいた家族に手を振るシーンも紹介されていた。

 家族を思う名選手の感動アーチに、ファンからは「お父様の前でホームラン打てたのがなにより良かったです」「最高の親孝行」といったコメントが多く見られていた。ベッツ、大谷、フリーマンとMVPトリオ「MV3」で開幕から打ちまくっているだけに、今後も家族を喜ばせる活躍が続きそうだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)