富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日

 7日まで行われた女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(埼玉・石坂GC)では、阿部未悠(ミネベアミツミ)が大会新記録の通算15アンダーでツアー初優勝を果たした。最終日、首位で出た21歳の佐久間朱莉(大東建託)は逆転負けに涙。それでも決着後に涙を堪えて勝者を称えた。すぐにゴルフファンから称賛が集まったが、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が佐久間の様子を伝えたところ、さらに反響が拡大。「ゴルファーの鑑だと思います!」などと感動の声が上がった。

 悔し涙を堪え、笑顔で称えた。首位と1打差で迎えた最終18番。佐久間のバーディーパットはカップ左に外れた。阿部のウィニングパットを見届け、気丈に拍手。涙がポロリとこぼれたが、自身のパーパットを沈めた後には阿部と祝福のハグを交わした。堪えていた涙が溢れ出し、キャディーに肩を抱かれて号泣した。

 決着時から佐久間の涙はX上などで感動を呼んでいたが、JLPGA公式インスタグラムが改めて佐久間にフォーカスした動画を公開。コメント欄には「敗者にこんなに感動をもらうとは」「本当に記憶に残る素敵なシーン」「ゴルファーの鑑だと思います!」「悔しい涙流した分だけ強くなる!!!」などと涙の行動を称える声が集まった。

 佐久間は尾崎将司に師事する21歳。2020年度のプロテストで1位合格を果たした。悲願の初優勝へ、次戦は12日に開幕するKKT杯バンテリンレディスに臨む。

(THE ANSWER編集部)