富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日

 女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が7日、埼玉・石坂GC(6535ヤード、パー72)で行われた。首位で出た阿部未悠(ミネベアミツミ)が大会新記録の通算15アンダーでツアー初優勝。同じく未勝利だった21歳の佐久間朱莉(大東建託)は一時は単独首位に立ちながら1打差で逆転負けした。決着後は気丈に拍手をしながら勝者を称えた後に号泣。ファンから「もらい泣き」「複雑な表情が半端ない」と労いの声が上がった。

 一度は涙を堪え、まずは勝者を称えた。最終18番。阿部がウィニングパットを沈め、初優勝を掴み取った。グリーンに注がれた万雷の拍手。同組で戦ってきた佐久間もその一人だった。気丈に手を叩き、勝者が喜ぶ様子を見つめる。自身がパーパットを打つ際に涙がポロリ。ハグを交わした後、再び涙が止まらない。キャディーに肩を抱かれ、号泣した。

 動画をXに公開した日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は、文面に「悲願のツアー初優勝」などと記して投稿。ファンからは阿部への祝福メッセージに溢れた一方、X上では「最近涙腺弱いので佐久間朱莉にもらい泣き」「近いうちに優勝できるよ」「佐久間プロの涙はきっとこれからの力になるはず」「また2位か…という複雑な表情半端ない」「本人が1番、悔しいと思います…」と感涙した様子の投稿が相次いだ。

 ともに首位スタートの2人。佐久間はイーグルスタートを切り、以降も4バーディーの66と伸ばした。しかし、阿部も14番から4連続バーディーの65で土壇場に逆転。1打差の熱い優勝争いだった。佐久間はラウンド後の取材で「勝てなかったのは実力不足だと思いますし、最後は笑顔で未悠ちゃんを称えたいと思っていました」とコメント。最後まで懸命に戦い抜いたうえ、スポーツマンシップを見せた。

(THE ANSWER編集部)