鳥海山(標高2236メートル)5合目とふもとを結ぶ鳥海ブルーライン(総延長約35キロ)沿いの山形県遊佐町内で、ミズバショウの群生地が見頃を迎えている。

 鳥海ブルーラインは冬季閉鎖中だが、5日に町内の小野曽ゲート―駒止ゲート間の6.4キロが先行解除された。県などによると、以前は4月下旬に小野曽ゲートから秋田県境までの14.2キロを一括解除していたが、ミズバショウが見頃のうちに解除してほしいなどと地元の要望があり、2017年から群生地がある小野曽―駒止間を先行して解除している。

 群生地は木の芽沢橋に近い道路わきの林間に広がり、看板も立っている。雪解け水が流れる沢沿いに約1キロにわたり群生し、白い花びらのように見える仏炎苞(ぶつえんほう)と緑の葉のコントラストが木立を彩っている。

 毎年、群生地の手入れをしている小野曽地区の住民によると、今年は開花が遅く、大型連休も楽しめそうだという。

 鳥海ブルーラインは26日午前10時に秋田県側を含めて冬季閉鎖が解除される予定。(清水康志)