女優三宅朱莉(15)が20日、東京都内で公開中の初主演映画「霧の淵」(村瀬大智監督)の公開記念舞台あいさつに共演の水川あさみ(40)、三浦誠己(48)、堀田眞三(78)、河瀨直美エグゼクティブプロデューサー(54)らと出席した。

 奈良県南東部の静かな集落で代々旅館を営む家族を描くストーリー。

 オーディションで主演に抜てきされた三宅は、主人公イヒカを熱演。母役の水川、祖父役の堀田を横に、初の舞台あいさつでセンターに立ち「あらためて緊張します。両端にレジェンドが…。頑張ります」と照れ笑いし、「(主演作は)いまだに実感がなくて。舞台に立っていること、(オーディションに)受かってこの映画を撮ると思ってなかった。感慨深いです」とほおを赤らめた。

 早めに撮影現場に入り、現地でイヒカと近い生活を体験するなど役作りに奮闘。その甲斐あって、水川は三宅に対し「とてもフレッシュで、そこに立ってるだけで存在感、イヒカを”まとってる”。立ってるだけでまぶしい」と存在感と演技力を絶賛。堀田も「俺にもあったんだな〜あのころ(若い時)が。本当に新鮮。これからどう、育っていくんだろう」と期待の新人に目を細めた。

 村瀬監督も、オーディション時、一目見て「この子で撮るんだろうな、と」”即決”していたことを明かした。