映画『霧の淵』の公開記念舞台あいさつが20日、都内で行われ、主演の三宅朱莉、共演の水川あさみ、三浦誠己、堀田眞三、村瀬大智監督らが登壇した。

  本作は“若手クリエイターの台頭”と称される村瀬大智監督の長編商業映画デビュー作。実在する老舗旅館を舞台に、変化を迎えた家族の時間を美しく描く。今回が映画初主演となる三宅が主人公・イヒカを演じ、母・咲役の水川、父・良治役の三浦誠己、祖父・シゲ役の堀田眞三が脇を固めた。

 水川は、茶色の着物に白の帯を組み合わせた装いで登場。「撮影は2022年の春。そのときに舞台となった川上村の旅館『朝日館』の女将からいただいた着物を着て、きょうは立たせていただいています」とアピールし、「女将から川上村の歴史を教えていただいたり、撮影時には着付けもしてくださった」と地域の協力を得て完成した同作を誇った。

 撮影中の様子を聞かれると、初主演の三宅の演技に対して「撮影中からもう本当にキラキラしていて…」と称え、「また大きくなったよね?12歳のイヒカがもうこんなに…」と“母”の顔も見せていた。そして「私たちにとっても忘れられない作品になった。…まだ公開したばかりですけどね」と笑った。

 イベントにはこのほか、エグゼクティブプロデューサーを務めた河瀬直美氏も登壇した。