◇7日(日本時間8日) 大リーグ カブスードジャース(リグリー・フィールド)

 カブスの今永昇太投手は7日、ドジャース戦でメジャー2度目の登板を果たし、4回まで2安打無失点と好投した。4回途中、カブスが6−0でリードの攻撃中に悪天候の影響で中断した。今永は4回までに「2番・DH」の大谷翔平と2度対戦し、空振り三振と三邪飛に抑えた。

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 気温8度。強風に雨が混じる悪天候の中で、半袖姿の今永は気合がみなぎった。1回。ベッツを右飛に打ち取った後、大谷と日米を通じて初対決。「非常に厄介な選手」という大谷に対し、強気に攻めた。執拗な内角攻め。初球、胸元に投げ込んでのけぞらせ、その後も、変化球を見せ球に、真っ直ぐで内角を突いた。最後はフルカウントの9球目、インハイの94.4マイル(約152キロ)で空振りを奪うと、カブスファンから大歓声が飛んだ。

 3回2死走者なしで迎えた大谷との2度目の対戦でも、雨脚が強まる中、真っ直ぐで攻め、1ストライクからの2球目、91.2マイル(約148キロ)の速球で三邪飛に。初回からリグリーフィールドの風は右翼から左翼に吹き、右翼への打球は伸びないことも頭に入っていたのだろう。思い切って、大谷のウィークポイントとされる内角をついて、大谷を封じた。

 今永は真っ直ぐにスプリット、スライダーを混ぜながら強打のドジャース打線に4回まで二塁を踏ませぬ好投を見せたが、4回のカブスの攻撃中、強い雨でグラウンドがぬかるみ、審判団は中断をコールした。