◇14日(日本時間15日) ドジャース3―6パドレス(ロサンゼルス)

 パドレスの松井裕樹投手(28)は敵地のドジャース戦に同点の6回途中から登板。回またぎで1イニング3分の1をパーフェクトに抑えると、味方打線が7回に勝ち越し、メジャー2勝目(0敗)を手にした。防御率は0・93と0点台に突入した。

 チームメートのダルビッシュ有投手(37)は先発登板で制球に苦しみ、5イニングで93球を要するなど4安打3失点で勝敗はつかず。ドジャースの大谷翔平選手(29)は4打数1安打、2三振だった。

 試合を全米中継したスポーツ専門局ESPNが、松井の投けっぷりに感嘆した。7回、ラックスを空振り三振に仕留めた球は内角の宝刀スプリット。通算194勝、完全試合も達成しているレジェンド右腕のデビッド・コーン解説者は「印象深い投手。いい球を持っている。完璧なスプリットだ。リリースポイント、回転、制球。どれをとっても打者の目を欺ける」と評価。阪神でプレー経験があるキューバ系のエドゥアルド・ペレス解説者も「スペイン語では『eso esta nasty』。本当にえげつない」と、うなった。

 さらに、同局はこのスプリットの詳細なデータを「球速86・4マイル(約139キロ)」「毎分1240回転はメジャー平均より8%少なく、回転方向は時計の針で2時から8時」「垂直方向の落ち幅はメジャー平均より5インチ(約13センチ)大きい」「水平方向の変化は4インチ(約10センチ)で、メジャー平均より4インチ少ない」と紹介した。