◇20日 愛知大学野球春季リーグ戦 中京大3―1中部大(名城大日進グラウンド)

 中京大が2021年秋以来、5季ぶり43度目のリーグ優勝を決めた。勝ち点3で並んでいた中部大との3回戦を3―1で競り勝ち、2勝1敗として勝ち点を4とした。全日本大学選手権(神宮、東京ドーム)の出場も決定し、開幕日となる6月10日に神宮球場で日本文理大(九州地区・北部)と対戦する。

 大一番で中京大の先発を任された安藤利玖投手(4年・安城南)が5イニング4安打無失点と好投。勝った方が優勝という試合での白星に大きく貢献し、「本当にうれしい。神宮は甲子園よりも行きたい場所だった」と笑顔を見せた。

 4月7日の名城大2回戦での救援登板でリーグ戦にデビュー。1年夏に右膝のけがで半年間離脱し、2年から学生コーチを務めていた。しかし、昨秋に打撃投手をした際に145キロを計測。今季から2年ぶりに選手へ復帰し、負ければ優勝の可能性が消えるところだった5月6日の愛工大3回戦で初先発して、5イニングを5安打1失点にまとめた。この投球に半田卓也監督(41)は「4年生の信頼できる投手」と自信を持って最終決戦のマウンドに送り出した。