10日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円80銭から153円24銭まで上昇し、153円16銭で引けた。米3月消費者物価指数(CPI)やコア指数が予想を上回り、インフレの改善が見られず年内の利下げ観測が大幅に後退し長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。さらに、米財務省が実施した米10年債入札も不調で金利動向に連れドルも一段高となった。その後、日本当局の円安是正介入警戒感に一時伸び悩むが、米国や同盟国がイランによる対イスラエルのミサイル、ドローン攻撃が間近に迫っていることに備えていることが明らかになると、質への逃避のドル買いも強まった。



ユーロ・ドルは1.0865ドルから1.0729ドルまで下落し、1.0742ドルで引けた。ユーロ・円は、164円96銭から164円03銭まで下落。ポンド・ドルは1.2708ドルから1.2520ドルまで下落。ドル・スイスは0.9025フランから0.9147フランまで上昇した。