16日放送のTBS系「news23」(月〜木曜・午後11時、金曜・午後11時58分)で、人気女性タレントがギャンブル依存について語った。

 この日の番組は、ドジャースの大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者による一件で注目が集まっているギャンブル依存症を特集。かつてギャンブルに依存した経験があるという青木さやか(51)をゲストに迎え、依存の実態や正しい知識などについて考えた。

 青木は20代半ばにパチンコがやめられなくなり、約5年間で数百万円の借金をしたという。藤森祥平アナが「今はもうパチンコはやりませんか?」とたずねると、青木は「今やってないですね。距離を置いている、という感じです」と冷静に答えた。今でも「やりたい」と思うことはあると明かし「やっぱり面白いものですよね、とても。でも、うまく付き合うことができないというか。ほどほどのところで止められる気がしないんですよね。その“危うさ”が自分にはあると今も思っているので、今は行っていないです」と説明。小川彩佳アナが「意識的に距離を置いていかないと、という」と聞くと、青木は「距離を置く努力をしているという感じですかね」と明るく話した。

 その後、水原容疑者のギャンブル依存について話し合ったあと、小川アナは青木に「やめないと、とか、そういった感覚はありましたか?」と質問。青木は「ありました。いつもどこかにありました。『やばいな』って。まずい。このままだとどうなるんだろう。自己破産するとか。その時の仲間が結構みんなギャンブルをやっていたので、『何とかなるんじゃないか』っていう思いがありながら、夜一人になると『まずい、本当に。あしたは行っちゃ行けない』と思いながら、次の日も行ってしまって」と当時を回顧した。

 青木は現在、タレントや女優業のほかに、厚生労働省が行う依存症の啓発活動イベントに参加したり、依存症をテーマにした映画にも出演するなど、様々な形で発信を続けている。「私はただ自分の経験や過去のことを話しているだけですが、自分の苦しかったこととか、過去いろんな傷みたいなものというのは、決して私だけの問題ではなくて、今も多くの方が抱えてる問題なので、私の発言や経験が役に立てばいいな、というのはどこかにはあります」と語った。

 番組放送後、ネットでは「意外だねぇ。青木さん、ギャンブル依存症なんだね」「青木さやかさん、そんな過去があったのね」「青木さやかってギャンブル依存症だったとは…。知らなかった。もう克服したようだけど」とビックリ。「青木さやかさんすごく良かった。押し付ける発言じゃなく謙虚で優しいです」「すごくためになりました」「青木さやかさんの言葉の選び方や苦しさが伝わってくる。依存症の克服は簡単なことじゃない」「青木さやか、なんか明るく赤裸々に過去の依存症状態について話してる」などの感想を寄せていた。