板橋区出身で国際的に活動するピアニストである佐野優子が、リサイタル「佐野優子ピアノリサイタル〜未来への架け橋Vol.4 ピアノに秘められた音の宇宙〜」(板橋区立文化会館大ホール)を27日に開催する。

 今回の“凱旋(がいせん)公演”では、本格的な演奏はもちろんのこと、本場ヨーロッパで培ってきた知識や技術を活かした楽しいトークで、作曲者の人生や曲の背景や分析を、一般の聴衆にも分かりやすい言葉で解説しながら、クラシックピアノに迫る。音楽愛好家のみならず、「クラシック・コンサートには馴染みのない区民の皆様にも気軽に来場してほしい」「未来を担う若い世代や家族連れにも多く聞いてほしい」という思いから、就学児〜学生料金に配慮している。

 佐野は、拠点であるイギリスと日本をはじめ、ヨーロッパ各国、アメリカ、中南米、アジアなどの多くの都市で演奏活動を展開。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学卒業した。

 同大在学中、ハンガリーのリスト音楽院で一年間研鑽を積む。2013年、奨学金を得てロンドンの英国王立音楽院修士課程へ留学。ウォルター・マクファーレン賞、ナンシー・ディキンソン賞、モウド・ホーンズビー賞、Dip RAMを受賞し、首席で卒業。2016年に同音楽院で日本人初となるアドバンスト・ディプロマを取得。これまでに、ピアノを故・松浦豊明、渡辺健二、クリストファー・エルトン、室内楽をマイケル・ドゥセク、音楽学を一柳富美子、ロドリック・チャドウィックの各氏に師事した。