NHKは21日、放送中の連続テレビ小説「虎に翼」に平田満、鷲尾真知子、高橋克実が出演すると発表した。3人は裁判官への道を進むヒロインを取り巻く人物を演じる。

女優の伊藤沙莉がヒロインの佐田寅子役を演じ、日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。これまで「君の名は」「純情きらり」「芋たこなんきん」「エール」と4作の朝ドラに出演してきた平田が演じるのは、初代最高裁判所長官で、裁判官、星航一(岡田将生)の父、朋彦。寅子に自身の著作の改稿作業を手伝ってもらうことになり交流を深める。寅子を法律の道に導いた明律大教授、穂高重親(小林薫)とも親しく、老いてますます高い理想を語らう仲だ。

鷲尾は「澪つくし」「春よ、来い」「カムカムエヴリバディ」に次いで4作目の朝ドラ。演じるのは、寅子の学友、大庭梅子(平岩紙)の姑、常。弁護士一家としての大庭家の誇りを守ることを第一に考えており、梅子の長男、徹太(見津賢)も自ら育てあげ、梅子には子育てをさせなかった。いつも威厳を保ち梅子や孫たちに厳しくあたることもある。

高橋は「あぐり」「梅ちゃん先生」以来3度目の朝ドラで、新潟県三条市の弁護士、杉田太郎役を務める。同じく弁護士である弟とともに、地域の事件を多く引き受けている。裁判所の職員とも懇意にしており、幅広い人脈を持つ。東京からやってきた寅子にも愛想よくふるまう。

平田満 コメント

「“朝ドラ”は、いろんな時代のいろんな人物がお茶の間に登場するので、懐かしさと親近感があり、いつも楽しく見ています。今回は熱量とテンションの高い伊藤沙莉さんの、しかも裁判官のお話なので、期待も高まるばかりです。最高裁長官という、これまで演じた中でもっとも偉い人をやるのは荷が重いですが、ご覧になる方が気持ちよく一日を始められるよう、リラックスして臨みます」

鷲尾真知子 コメント

「いまの時代にもリンクしていて面白い!と思いながら拝見していた作品に出演できること、大変うれしいです。台本を読ませていただき、常さんが登場する昭和24年は、私の生まれた年でもあったのでご縁を感じました。物心ついたときに周りの大人たちに抱いていた感情、とくに祖母への想いを、この役をいただいて改めて思い出しました。あの時代に生き抜いていた女性たちの強さ、常さんと同じくらいの年齢の女性の匂いを表現できればいいなと思っております」

高橋克実 コメント

「まさかまさかの舞台が、わたしの生まれ故郷の新潟県三条市!しかも三条の弁護士役だなんて、ビックリしました。特に、今回楽しみにしているのが三条のことばなんです。三条弁には、『らて』という可愛い語尾があって、『〜です』を『〜らて』と言うんですよ。例えば、『そうです」は『そうらて』になって、『カフェラテです』は「カフェラテらて』に…。この『らて』が、寅子の『はて?』に続いて流行って欲しいと期待しています!」