アルピーヌは2024年シーズンをかなり厳しい形でスタートした。ドライバーのピエール・ガスリーは、忍耐強くある必要があるとしつつも、チームは団結していると主張した。

 2024年シーズンの開幕戦バーレーンGPで、アルピーヌはエステバン・オコンとピエール・ガスリーのふたりが予選最後尾。決勝では他車のアクシデントもあり、オコンが17位、ガスリーが18位とポジションを上げたものの、チームがパフォーマンス面で出遅れてしまったことは明らかだった。

 昨年1度表彰台を獲得しているガスリーは、バーレーンGPのレースが苦しいものになるのは予選結果もあり予想していたことだと話す。そしてピットストップ時にホイールガンの扱いの問題からタイムロスも大きくなってしまったと語った。

「予想通りだったと思う。予選では最後尾だったし、レースでも後方でのフィニッシュだった」

「それでも僕らは手持ちのモノを最大限活用しようと頑張っていて、違った戦略も試したと思う。スタートは上手くいったんだけど、残念なことにイン側が詰まってしまって、それきりだった。でもレースでは最大限頑張ったよ」

「このクルマで苦戦しているのは分かっている。今のところ、僕らはピットストップや新しいガンの仕様にも苦しんでいて、10秒はレースタイムをロスしたんじゃないかな」

「だからもう少し良くなったかもしれないけど、そうであったとしても、ポイント獲得からは遠すぎた。改善できるところはたくさんあると分かっている。来週(サウジアラビアGP)に向けて取り組みを続けるよ」

 ガスリーは今のマシンに何が足りていないかを明確に理解できているという。アルピーヌ全体が苦しんでいる中でも、解決策を見つけるためにチームは団結して進んでいると主張した。

「ピットストップでのロスがなければ、いくつか順位を上げることはできたかもしれない。でも、10位からはまだ遠すぎる」

「つまり全体としては、改善しなくちゃいけない部分のひとつでしかない。そして解決策は見つかったと思うけど、マシンに現れてくるのは今後数週間になってくると思う。今回、残念ながら僕のマシンで(トラブルが)起こってしまったけど、来週は無いといいね」

「僕たちの良い点は、マシンに何が欠けているのかを把握しているところだ。誰もが解決のために取り組んでいるし、このポジションを楽しんでいないことは明らかだ。でも皆で団結している」

「解決策を見つけるためには、今ある道具を活用する必要がある。忍耐強くいる必要もあるんだ」

 F1はバーレーンで開幕したばかりだが、1週間後の3月7日には早くも第2戦サウジアラビアGPを予定している。ガスリーは改善したいアルピーヌにとっては「時間が必要」であり、ポイント争いまで戻るためには数週間はかかるはずだと語った。

「時間が必要だ。来週は全く同じクルマなんだからね」

「でも、チームがこの数日で何か使えるモノを見つけてくれると思っているよ。でも、僕らがポイント圏内に戻ってライバルと戦うには、数週間はかかるだろう。それでも、みんなができるだけ早くアップデートを実現させようとしてくれているはずだ」