WRCサファリ・ラリー|ロバンペラ、見事な走りで完勝。勝田貴元、自己ベストにならぶ2位
ロバンペラは、WRCカレンダーで最もタフなステージとして知られるケニアの19ステージを、速く、完璧に走りきった。荒れたグラベル・コンディションを完璧に判断し、ラリー1クラスのドライバーとして唯一、大きなトラブルに見舞われずにイベントを終えたのだ。
ロバンペラは金曜日のデイ2に行なわれた6つのステージすべてを制し、56.9秒のリードを築くと、デイ3はライバルたちがアクシデントやパンク、マシン・トラブルで大混乱となり、ロバンペラのアドバンテージは2分以上に拡大した。
ロバンペラは最終日デイ4も確実に走りきり、2位となった勝田に1分37秒8の差をつけて総合優勝。デイ4の合計タイムでポイントが得られる”スーパーサンデー”の順位では8位ノーポイント、パワーステージでは4位2ポイント獲得となったため、合計20ポイントを稼いだ。
ロバンペラ同様、勝田も慎重なアプローチで着実な戦いを展開。デイ2を総合3番手で終えたが、デイ3やデイ4で複数のパンクに見舞われた。しかしライバルのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)やエルフィン・エバンス(トヨタ)がより大きなトラブルに苦しんだこともあり、勝田はデイ4を前に総合2番手に浮上した。
勝田は2021年のサファリラリーで記録した自己ベストに並ぶ総合2位フィニッシュ。スーパーサンデーでは5位となり、計18ポイントを獲得した。
3位はM-スポーツのアドリアン・フルモー。彼もSS14で左フロントのパンクに見舞われたが、比較的トラブルの少ない走りで2戦連続の表彰台獲得となった。
タイトルを争うエバンスは、土曜日までに4度のパンクに見舞われた。デイ4は懸命に追い上げたものの、スーパーサンデー3位、パワーステージ5位に留まった。
ポイントリーダーとして今回のラリーに臨んだヌービルも、パンクや信頼性の問題に見舞われた厳しいラリーとなった。それでも総合5位で終え、スーパーサンデー2位、パワーステージ優勝。デイ4だけで11ポイントを稼いだ結果、エバンスとのポイント差を6に広げポイントリーダーを維持している。
マニュファクチャラーズ選手権では、ワンツーフィニッシュを飾ったトヨタがヒョンデを逆転。4ポイント差で首位に立っている。