【MotoGP】ホンダ、ヘレステストで光明見えた? ミル「最終的に進むべき方向性が分かった」
今季4戦を終えた時点で、ホンダはコンストラクターランキングでわずか13ポイントしか獲得できていない。すでに133ポイントを獲得しているドゥカティとの差は歴然だ。
アメリカズGPの際、ミルはホンダが間違ったマシンコンセプトを追求していることを厳しく批判し、ホンダは「責任を取らなければならない」と語った。
ミルはヘレステストを21番手で終えたものの、テスト序盤に乗ったマシンに手応えを感じており、ホンダが正しい方向性を見出したと感じているようだ。
「僕にとっては、見た目の印象よりもポジティブな1日だった」
そうミルは語った。
「僕たちは異なるコンセプトを試したんだ。そして正直なところ、それはうまくいったと思う」
「それは僕たちが開発する必要のある方向性だ。今ではなく、将来的にだけどポテンシャルがあると思う」
「多かれ少なかれ、最終的に進むべき方向性がわかったので、ポジティブに捉えることができた」
新しいエンジンをテストしているのかと尋ねられ、ミルはこう付け加えた。
「そうだね……僕たちはエンジンに関して異なるモノを試している。おそらくエンジン全体ではないけれど、方向性を理解するために様々なモノをテストしているんだ。そして物事がクリアになっていると思う」
スペインGPでは、ホンダのテストライダーであるステファン・ブラドルがワイルドカード参戦。この際に使用していたバイクは実験的なモノだったようだが、ミルはこのバイクをバルセロナでテストしており、「正しい方向性ではない」と感じ、ヘレスでは試さなかったという。
今年のホンダの重要な課題はマシンの旋回性の悪さだったが、ミルが月曜日にヘレスで試した新コンセプトのマシンはこの点が改善されたようだ。
新しいマシンのどこが良くなっているかという質問に対し、「僕たちは足りない旋回性能を見つけようとしているところだ」と答えた。
「そこが僕たちの弱点なんだけど、このマシンを使えばもっと旋回できることが分かった」
「他の部分で多くロスしているのは事実だけど、それは改善する余地がある部分だ。これで方向性が見えてきた」