あかし保健所は23日、兵庫県明石市鍛治屋町の居酒屋「釣ヤ」で飲食をした男性6人が下痢や腹痛、発熱などの症状を訴え、うち3人の便から食中毒菌「カンピロバクター」が検出されたと発表した。同保健所は食中毒と断定し、同日から3日間の営業停止を命じた。

 同保健所によると、6人は明石、西宮、芦屋、加東市に住む20〜40代の男性。12日夜、職場の同僚18人で同店を訪れ、鶏のたたきや唐揚げ、海鮮料理などを食べた。14日以降に症状が出たが、入院した人はおらず、いずれも軽症という。

 カンピロバクターは鶏や豚、牛などの腸管にいる食中毒菌で、少量の菌でも感染する。同保健所は「生や半生の鶏肉料理による食中毒が多発している。中心部まで加熱してから食べて」と予防を呼びかけている。