将棋の第37期竜王戦ランキング戦6組決勝は21日、大阪市の関西将棋会館で指され、藤本渚五段(18)がプロ棋士養成機関の奨励会員で高校生の山下数毅三段(15)を破り、優勝した。山下三段は6組2位に終わり、竜王戦の予選に当たるランキング戦で奨励会員の初優勝はならなかった。

 藤本五段は、藤井聡太竜王(21)=名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=への挑戦者を決める決勝トーナメントに進出した。

 山下三段は奨励会の三段リーグでは今春、藤井竜王以来の中学生棋士を逃した。京都市在住で数学者の父を持つ。