能登半島地震で亀裂などの被害に見舞われた石川県輪島市の棚田「白米千枚田」で1日、土壌をかき混ぜて養分を活性化させる田起こし作業が行われた。5月中の田植えを目指す。今後、被害の大きい田んぼの修復も進める。

 棚田を維持管理する白米千枚田愛耕会が実施。白尾友一代表(60)が「耕作と修復と、簡単にできるとは思わないが、みんなで頑張りましょう」と呼びかけ、会員ら5人が小型耕運機で作業を始めた。

 会員の山下博之さん(65)は「できれば今年中に修復作業を終え、魅力ある米作りに全力で励みたい」と語った。

 千枚田は日本海に面した急斜面の棚田として知られ、国の名勝に指定されている。