2023年春入学者のための国公私立大の一般入試で、私立大のテスト全体のうちで記述式問題を取り入れたのは39.8%だったことが10日までの文部科学省調査で分かった。国立大の99.4%や公立大の98.8%と比べて低水準。同省は、思考力や表現力の評価につながる記述式の導入拡大を求める。

 調査は23年7〜9月に実施し、国公私立大782校から回答を得た。各校が一般入試で出題した問題を、選択問題などの「客観式」と、語句や数値、短文や小論文などを書く記述式に分類した。

 私立大の記述式を内容別(複数回答)で見ると、「短答式・穴埋め式」が32.8%で最多。「短文の回答」が17.4%など。