Googleが開催した大規模カンファレンス「Cloud Next 2024」の基調講演で、今後登場するさまざまな新しいAI機能を発表しました。
ただし、これらの機能のほとんどは有料の「Google Workspace」向けとなっており、個人の無料Googleアカウントでは利用できません (自分でWorkspaceを契約すれば使えます)。
とはいえ、Google Workspaceを利用しているのであれば、仕事効率を上げるのに役立つAIを搭載した新しいツールを手に入れることができるでしょう。
1. 声で起動できる
大きな新機能のひとつは、Googleの「Help me write」機能を音声で起動できるようになったことです。
これまでは、開いているテキストフィールドを右クリックする必要がありましたが、「Help me write」はその名の通り、言葉が浮かんでこないときに生成AIを使って書きはじめることができます。
また、Geminiに何を書いてほしいかを音声で尋ねることができるようになり、GoogleのAIをよりスマートなアシスタントに近づけました。
2. Gmailでは、下書きからプロっぽい文章に
Gmail にはさらに、ちょっと気になる新機能が追加されます。「下書きを洗練 (Polish draft)」というオプションで、Geminiを使って書いた下書きやメモを、より読みやすくプロフェッショナルな表現に書き換えてくれるというもの。
将来的には、みんなが同じような文章でやり取りするようになるのかなぁ、と少し心配です。
3. GoogleSheetsのテンプレートが増強
Google スプレッドシートのユーザーには、セルが変更されたときにアラートを出すオプションがもうすぐ追加されます。Googleはまた、新しいテンプレートに大きな重点を置いており、"スプレッドシートを一から作る必要がなくなる "と主張しています。
4. Googleドキュメントにタブを追加
一方、Googleドキュメントには初めてタブが追加されました。
これは、複数のドキュメントを頻繁に行き来する人にとっては素晴らしい追加機能です。
異なるドキュメントを作成するのではなく、同じファイル内で新しいタブを立ち上げるだけなので、情報を探し回る時間を短縮できるはずです。
5. GoogleチャットにもGeminiが常駐
GeminiはGoogleチャットにも導入され、メッセージを要約したり、チャットに関する問い合わせに対応したりすることができます。
今後のアップデートで、Googleチャットは自動的にメッセージを選択した言語に翻訳し、チャットは最大50万人のメンバーをサポートします。
6. Google Meetは最大69言語の会話を自動的に翻訳
翻訳といえば、Google Meetは最大69言語の会話を自動的に翻訳します。Geminiが通話中の話者を書き起こすと、これらの書き起こしが画面上に表示されます。
Googleは現在、プレビューでGoogle Meetのメモ機能をテストしています。これらの機能は、オプションのアドオンとして1ユーザーあたり月額10ドルで提供される予定です。
7. Google Vidsで動画生成や編集も
今回の発表の目玉はGoogle Vidsでしょう。動画を生成するAIプログラムのように聞こえますが、それよりも少し複雑です。
Vidsに動画の内容を伝えると、AIがストーリーボードを吐き出してくれます。
そして、ストック映像、画像、音楽、効果音を使ってラフな原稿を作成し、それを好きなように編集することができます。自分の声やグーグルの声を使ってナレーションを加えることも可能。
Googleの目標は、"誰もが仕事で優れたストーリーテラーになれるよう支援する "こと。個人的には、Googleが会議用のAIビデオを作らないことを喜んでいます。それはOpenAIに任せておけばいいのです。
YouTubeの動画を1分で要約できるSummarize.ing を使ってみた | ライフハッカー・ジャパン https://www.lifehacker.jp/article/2404-ai-work-hack-summarize-ing/
Geminiの誤情報を見抜く! 生成AIでかしこく情報収集する7つ方法【今日のワークハック】 | ライフハッカー・ジャパン https://www.lifehacker.jp/article/2404how-to-fact-check-google-gemini-ai/
Source:techcrunch, 9to5google