ステップ・アップ・ツアー史上6人目の快挙

2024年ステップ・アップ・ツアー第3戦の大王海運レディスオープン(4月25日〜27日、愛媛県・エリエールゴルフクラブ松山)で、都玲華(みやこ・れいか=20)が同ツアー史上6人目となるアマチュア優勝を達成した。

第1日に首位と2打差の3位タイで発進すると、第2日に6バーディ・ノーボギーで回り、この日のベストスコアとなる66をマーク。通算11アンダーで単独トップに立つ。

2位に2打差をつけてスタートした最終日も7バーディを決め(2ボギー)、8アンダー64でラウンドした稲垣那奈子(23)の猛追を振り切り、通算16アンダーで逃げ切りを決めた。

アマチュアによるステップ・アップ・ツアー制覇は、高橋恵(10年・ANA PRINCESS CUP)、堀琴音(14年・ABCレディース)、新垣比菜(15年・ラシンク・ニンジニア/RKBレディース)、吉本ひかる(16年・ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース)、平塚新夢(17年・静ヒルズレディース 森ビルカップ)に続く6人目の快挙だ。

プロテストは3年連続で突破できず

04年2月18日に徳島県で生まれた都は、父・英樹さんの勧めにより8歳でゴルフを始める。
14・15年と四国アンダーハンディキャップゴルフ選手権を連覇。17年に四国ジュニアゴルフ学年別チャンピオン決定戦、18年には西日本女子アマチュアゴルファーズ選手権、黒潮ジュニアゴルフ選手権を制する。
生光学園高(徳島市)では1年時の19年に四国ジュニア秋季ゴルフ選手権、四国ジュニアゴルフ選手権で優勝。3年時の21年には四国女子アマチュアゴルフ選手権2位、日本女子アマチュアゴルフ選手権競技17位タイの成績を残した。

同高3年在学中の21年、初のプロテストに挑む。第1次予選を5位タイ、第2次予選も12位タイで通過し、最終プロテストに進んだが、腰椎の疲労骨折により第3ラウンド開始前に棄権せざるを得なかった。

その影響が長引いたこともあり、22年は8打、23年も4打及ばず最終プロテストを突破できなかった。

眩しく輝くダイヤモンド世代

23年は四国女子アマチュアゴルフ選手権2位タイ、日本女子アマチュアゴルフ選手権競技14位タイなどの成績を挙げる一方、予選会通過や主催者推薦によりレギュラーツアーに参戦。
同年4月のフジサンケイレディスクラシック(36位タイ)、7月のミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ(16位タイ)でローアマチュアを獲得。ミネベアミツミでは最終日に77と崩れたものの、第3日に4位タイにつけ、上位争いも演じた。
24年も3月の明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントで35位タイに入り、ローアマに輝いている。

03年度生まれの「ダイヤモンド世代」。初のローアマとなった23年フジサンケイレディスクラシックで、ツアー初勝利を挙げたのは同世代の神谷そらだった。
神谷以外にも櫻井心那(4勝)、川﨑春花(2勝)、竹田麗央(2勝)、尾関彩美悠(1勝)がすでにツアー優勝を果たしている。

ツアーでの経験や実績も積み、今年こそプロテスト合格への期待が高まる都。今回の勝利により第2次予選までが免除され、今年は11月の最終から出場できるのは大きい。

この後もツアー出場の予定があり、そこで勝てばプロになれるが、先行する同期たちに追いつくためには、まずはプロテスト合格が最低ラインだろう。