伝説のアーティスト、ボブ・マーリーの知られざる激動の生涯を描いた映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』(5月17日公開)のジャパンプレミア、レッドカーペットイベントが5月14日、東京ミッドタウン日比谷にて開催され、主演のキングズリー・ベン=アディル、レイナルド・マーカス・グリーン監督、ボブ・マーリーの息子で本作のプロデューサーを務めたジギー・マーリーがプレミアイベントに登場。さらに、スペシャルアンバサダーの高岡早紀、チョコレートプラネットの松尾駿も駆けつけ、ファンと共にボブ愛溢れるイベントを盛り上げた。

本作でボブ・マーリーを演じたベン=アディルは、『あの夜、マイアミ』(20)ではマルコムXを演じ、話題作『バービー』(23)にも出演。今回のボブ・マーリー役でますます注目を浴びる存在となっている。マーカス・グリーン監督は、ウィル・スミス主演の『ドリームプラン』(21)が、第94回アカデミー賞では作品賞を含めた6部門でノミネート。本作では、白人と黒人のハーフとして生まれたボブ・マーリーの出自、国民的英雄としての苦悩、世界的な成功を収めるサクセスストーリー、そして最愛の妻、リタとの絆など、レジェンドの知られざる物語を描きだしている。本作では、自身もグラミー賞に複数回輝くなどアーティストとして活躍するマーリーの長男、ジギーがプロデューサーとして参加している。

ジャパンプレミアは駐日ジャマイカ大使のショーナ・ケイ・リチャーズの開会宣言でスタート。日本はボブ・マーリーが生前、アジアで唯一コンサートツアーを開催したお気に入りの国。リチャーズは「1979年の感動的な東京公演以来、ボブ・マーリーは日本の心に深く生きて来ました」としみじみ。「この映画で再び、“キング・オブ・レゲエ“の正義、平和、連帯、ONE LOVEというメッセージに触れていただけることにとてもワクワクしています」と満面の笑みを浮かべ、ジャパンプレミアの開催をファンと共に興奮気味にお祝いした。

ファンとの交流が待ちきれないといった様子のベン=アディル、マーカス・グリーン、マーリーの3人は、フォトコール時にもファンの声援に笑顔を見せ、手を振るなど上機嫌。高岡や松尾と一緒に写真撮影をしたあとには、じっくりと時間をかけファンと交流。サインをしたり、写真を撮ったり、会話をしたり、ハグのサービスもあり。大感激したファンの声が会場に響き渡り、“ボブ愛”に溢れる空間となっていた。

取材・文/タナカシノブ