ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る映像で振り返ります。

今回はまだインターネットもSNSもなかった頃の出来事です。

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今から36年前の1988(昭和63)年4月5日午後6時18分頃、長崎県全域と佐賀県の一部地域で突如として大規模な停電が発生しました。

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長崎県では離島を除く県内全域の55万4,000世帯が停電、街は大混乱に陥りました。

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交通信号機およそ1,000基がすべてストップ、警察官が出動し、手信号による誘導が始まりました。

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長崎市内を走行中の路面電車も止まり、主な幹線道路では大渋滞が発生。

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JR長崎本線は上下線20本がストップ、うち特急列車がトンネル内で立ち往生し、乗客250人が1時間近く暗闇の列車の中に閉じ込められました。

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停電時は帰宅時間だったため多くの市民が大混乱となりました。

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電気が使えないためテレビで情報を得ることが出来ず、電池式のラジオが唯一の情報源となりました。
市民の多くは、なぜこのような大規模停電が発生したのかがわかりませんでした。

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停電の長期化に備えて、長崎市内の病院では懐中電灯を用意するなど非常態勢に入りました。

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商店街では、ロウソクの火を頼りに営業するところや、懐中電灯を灯しての防犯パトロールも行われました。

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停電の原因は武雄変電所の機器のトラブルによるもので、停電が長引いたのは別の送電ルートを構築していなかったためでした。当時、長崎県への送電は九州電力武雄変電所からの1つのルートだったのです。

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長崎大停電により長崎は完全にブラックアウトとなり、都市機能の脆弱さも浮き彫りとなりました。完全復旧したのは停電から1時間30分以上も経ったあとでした。

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している『ユウガク』より