◆オープン戦・西武―ヤクルト(22日、ベルーナドーム)

 西武の今井達也投手(25)がオープン戦最終登板を3回無安打無失点に封じ、自身初の開幕投手を務める29日の楽天との開幕戦(楽天モバイルパーク宮城)へ向けて万全の仕上がりを見せた。

 最速155キロの直球も変化球も制球が安定。初回は先頭の塩見にスライダーを3球続けて空振り三振に仕留めた。3回で31球を投げて無四球で、許した走者は失策による1人だけだった。

 3回での降板は予定通りで、降板後はブルペンで約20球投げて調整。「ストライクゾーンにどんどん投げられた」と納得の表情を浮かべた。

 オープン戦は3試合先発し、計12回で1失点、防御率0・75と抜群の安定感を誇った。「平均球速が昨年よりちょっと速くなり、良くなっていると感じる。来週やっと開幕できることを選手全員すごく楽しみにしている」と自信をにじませた。

 ベルーナドームのある埼玉県所沢市は試合開始の午後6時時点で気温7・5度と冷え込んだ。「(相手先発の)サニスイードさんも半袖で投げていたし、風もなかったので気にならなかった」。29日の開幕戦は敵地仙台でのナイター。ここも寒気の中での登板が予想されるが、初の大役を務める右腕は「アップやストレッチをするとか、(試合前に)球数を多めに投げるなどして対策したい」と1週間後のマウンドを見据えた。