Balazs Koranyi Francois Murphy

[ウィーン 3日 ロイター] - オーストリア中央銀行のホルツマン総裁は3日、欧州中央銀行(ECB)は商業銀行の超過準備への利払いを減らすべきだとの考えを示した。

ECBは商業銀行が抱える3兆2000億ユーロ相当の超過準備に4%の利子を支払っている。この利払いはECBやユーロ圏の多くの中銀の財務を圧迫している。

ECBの理事会メンバーであるホルツマン氏はロイターとのインタビューで「こうした形の補助金を出さなければならない金融政策上の理由はない」とし、「現行の仕組みによって中銀の財務に大きな負担がかかることは受け入れられない」と述べた。

各国中銀にとってこの支払いは長期的な出費となる可能性が高く、一部の中銀は利益準備金の大半を使い果たしてしまう可能性がある。

これを受けてECBは昨年、超過準備の1%をECBに準備金として預け入れることを義務付けた。これに対して利息は支払われない。

ドイツ連銀のナーゲル総裁など一部のECB当局者は、この割合を引き上げるべきだと主張している。

ホルツマン氏は、銀行への利払いを縮小すべきだと主張し、「この議論はまだ決着していない」と述べた。