ドジャース山本由伸投手が20日(日本時間21日)、本拠地ドジャースタジアムでのダイヤモンドバックス戦に先発登板。6回1/3を投げ7安打2失点の好投で今季5勝目を挙げた。

■多彩な変化球で尻上がりの好投

山本は、初回に3つの三振を奪う上々の立ち上がり。3回表にジョク・ピーダーソン外野手の適時打で1点を失うも、その後はテンポよく相手打線を打ち取り、6回表までスコアボードに0を並べた。

続く7回表もマウンドに上がったが、ケビン・ニューマン内野手にこの日3本目の安打を許し、2点目を失ったところで降板。6回1/3で100球を投げ、7安打8奪三振2失点で今季5勝目を挙げた。

MLB公式『Baseball Savant』によると、全100球の内訳は、最速96.8マイル(約155.7キロ)のフォーシームが40球、スプリット24球、カーブ12球、シンカー11球、スライダー10球、カットボールが3球。多彩な変化球を投げ分けた。

■失点後も「切り替えていけた」

山本は試合直後に中継で取材に応じ、「(3回表に)先制点を許したんですけど、そこからは切り替えていけた。その裏に逆転して貰いましたし、そのあとはドンドンいいピッチングができたので良かったと思います。後半になるにつれて、いいボールも増えましたし。反省もありますけど、いいピッチングだったんじゃないかなと。どのボールも良かった」と、自身の登板を振り返った。

渡米後最多の100球については、「しっかり投球数は管理していただいてるので、身体も元気にプレーできてますし、順調かなと思います」と話し、「毎日皆さん、先輩たちも朝からすごく練習している。いい雰囲気の中でプレーできて、いい経験ができています」と笑顔を見せた。

試合は1−1で迎えた3回裏に、フレディ・フリーマン内野手が満塁本塁打を放ってドジャースが勝ち越し。値千金の一打で、山本の5勝目を手厚く援護した。ドジャースは6−4で勝利し4連勝。貯金は早くも「16」で、ナ・リーグ西地区首位を独走している。

この日「2番DH」で出場した大谷翔平投手は、3打数1安打1四球で打率.353。セーフティバントで安打を記録した。