楽天イーグルスの応援を盛り上げるのが東北ゴールデンエンジェルスのチアリーダーたち。そのうちの1人の女性が、3月の開幕戦でエンジェルスとしてデビューを果たすまでの道のりを追いました。
オーディションに合格
3月、楽天の開幕戦で東北ゴールデンエンジェルスとしてデビューを果たしたOTOMI(おとみ)さんです。2万5000人の観客にパフォーマンスを披露しました。
もともと楽天野球団のチアダンスのスクール生だったOTOMIさんは、去年、エンジェルスのオーディションに挑戦。スクール歴13年のテクニックが評価されて合格をつかみました。
OTOMIさん:
「先輩方からたくさんのことを学びながら頑張りたいと思います」
今年1月、オーディションで合格したメンバーが集まり、いよいよエンジェルスとしての活動がスタートです。
OTOMIさんの自己紹介:
「見ての通り、ちょっと子どもっぽいので、みなさんにメイクとか髪とかアドバイスしていただけたらなと思います。よろしくお願いします」
きっかけはお姉さんの存在
エンジェルスを目指したのには姉の存在がありました。
OTOMIさん:
「姉がエンジェルスとして活動しているのを見て、私も同じ場所で一緒に活動していきたいと思った」
姉のHARUKAさん。エンジェルス4年目の今年は、キャプテンとしてチームを引っ張ります。
HARUKAさん:
「もともとスクールには(OTOMIさんと)一緒に通っていたので、チアを頑張っていることは分かっていた。自分も夢見て入った立場だからこそ、純粋に応援したいという気持ちも強かった。(妹は)ストイックな所がすごくあるので、エンジェルスの活動の中でも負けずに、頑張ってほしいなと思います」
練習開始で感じた「先輩との差」
年が明け、練習が本格スタート、2人揃って練習場所のスタジオに。この日は、キャプテンの姉・HARUKAさんが振り付けをした強い女性を表現したというダンスを覚えます。
OTOMIさん:
「1回目の振り入れだったんですけど、すでに先輩たちとの差を感じた。ダンスを踊るときの見せ方だったり、表情の作り方というのはまだ未熟な部分があるので、たくさん研究してレベルアップしていきたいなと思います」
3月16日。開幕戦まで2週間を切り実際のフィールドで練習です。練習スタジオとは違い屋外で広いため、念入りに立ち位置などを確認します。
マイクを持ったHARUKAさん:
「レフト側とライト側間隔一緒ですか?大丈夫です!」
開幕戦に向け完成度を高めていきます。
OTOMIさん:
「ここでやると本番の間隔でフォーメーションを取ることができるので、本番に近い練習ができるし、緊張感をもって取り組めると思いました。緊張するし不安な部分もたくさんあるんですけど、自分がすごく立ちたかった場所、憧れの東北ゴールデンエンジェルスとして立てるので、すごく楽しみです」
エンジェルスを指導するディレクターの山内明子さんもOTOMIさんに期待を寄せます。
東北ゴールデンエンジェルスディレクター 山内明子さん:
「チアの基礎からしっかり学んできたのでそういうところが本当に素晴らしいチアリーダーだなと思っています。ファンの方と一帯となってこの球場を盛り上げていってほしいなと思います」
OTOMIさんも開幕戦
3月29日、いよいよ迎えた開幕戦。プレーボールを前に演技を披露し会場の士気を高めます。
OTOMIさん、エンジェルスとしてのデビューをついに果たしました。
エンジェルスは試合が始まってからもイニングの合間に登場し、観客席を盛り上げます。
観客:
「見ましたよ、最高!(エンジェルスが)一生懸命やればこっちも一生懸命応援する」
「一生懸命やっていらっしゃる姿を見ると、選手の方もチアリーダーの方もみんな一体になって応援したいなっていうふうに思います」
OTOMIさん、最後まで笑顔で無事、開幕戦を終えました。
OTOMIさん:
「やっとこの日を迎えられて本当にうれしい気持ちです。あとは姉と一緒にこのスタジアムに立つことができて、今まで支えて下さった人たち、みんなに感謝したい気持ちです」
同じ舞台に立った姉のHARUKAさんもOTOMIさんをねぎらいます。
HARUKAさん:
「ここまでよく頑張ったねっていう気持ちと、ここからまだ長いシーズンが始まっていくので、引き続き気合を入れて頑張ってほしいと思います」
エンジェルスはこれからも楽天の勝利に向けて選手と観客をつなぐ存在として羽ばたきます。
OTOMIさん:
「楽天イーグルスを盛り上げていくことはもちろんですが、誰かの“あした頑張ろう”という活力になるような、そんなチアリーダーになりたいです」