シカゴ・カブスの今永昇太が、現地4月7日のロサンゼルス・ドジャース戦で好投した。MLB最強とも称されるドジャースの1番ムーキー・ベッツ、2番の大谷翔平、3番フレディ・フリーマン、4番ウィル・スミスの上位4人を相手に、それぞれ2回対戦して計8打数1安打。フリーマンに第1打席で右前打を許したものの、打球は完全に詰まっていた。

【動画】今永昇太と大谷翔平が初対決! カブス対ドジャースのハイライト!

 大谷との初対決は、初回の第1打席でフルカウントから空振り三振を奪い、3回の第2打席は三邪飛に打ち取った。4回裏のカブスの攻撃時に2時間51分の雨天中断があったため、今永は4回表を投げ終えた時点で降板。成績は49球、被安打2、四死球0、無失点だった。カブスが8対1で勝利したものの、今永に勝ち星はつかなかった。

 6回を被安打2の無失点に抑えたMLBデビューのコロラド・ロッキーズ戦に続く今永の好投に米メディアも沸いた。『FanNation Fastball』は、「この日の試合で、最も期待された対戦のひとつが、カブスのルーキー、イマナガとドジャースのスーパースター、オオタニの対戦だった。結果は、イマナガがオオタニを無安打に抑え込んだ」と伝えた。

 さらに、「第1打席でオオタニは4度もファウル。イマナガはフルカウントから内角高めの速球でオオタニを空振りに打ち取った。オオタニから三振を奪う“珠玉”の投球だった」と称賛している。
  同メディアが注目したのは、今シーズンからドジャースに加入した山本との比較だった。オフシーズンの間、山本を巡ってはMLBの複数球団が興味を示し、大谷と同じように一大争奪戦が勃発。最終的に山本は、MLBの投手として最高額となる12年総額3億2500万ドル(当時約471億円)でドジャースと契約した。

 今永についても複数球団が争奪戦を展開。最後はカブスと4年総額5300万ドル(約77億円)の契約を結んだが、米メディアは山本の時ほど大騒ぎはしなかった。実際、同メディアも「イマナガはヤマモトを獲れなかった“残念賞”だと、多くの人は見ていた」と表現したほどだ。

 それでも、「ここまでの結果を見れば、イマナガは防御率0.00、WHIP0.400で1勝0敗。一方のヤマモトは防御率4.09、WHIP1.091で1勝1敗だ」と、今永の驚異的な数字を紹介し、日本人左腕の活躍ぶりを称えている。

 今永の次の登板は13日のシアトル・マリナーズ戦、山本のそれは12日のサンディエゴ・パドレス戦とみられている。山本も2試合連続無失点を記録しており、日本を代表する両投手には日米メディアが注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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