コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家として活躍しているsakuさんの1作『戸崎さんは僕にだけ冷たい』だ。

同作の一部であるショート版『4人で出かけるはずが好きな人とデートすることになってしまった話』がX(旧Twitter)に投稿されると、9000件を超える「いいね」を獲得。Xで注目された1作を手がけたsakuさんに、描いたきっかけやこだわりについて話を伺った。

■唐突に発生したふたりっきりのシチュエーション
買い出しのため、集合場所にいた高校生の健二郎。彼が「私服可愛すぎる」と物陰に隠れながら熱い視線を送った先には、同級生で気になる存在の「戸崎芽衣」が立っていた。

買い出しということで芽衣、さらに友達の秀(しゅう)と花恋(かれん)も来る予定だったが、突如として2人から「来れない」という連絡が。偶然にも、その連絡を同時に見ていた健二郎と芽衣は驚きのあまり声を出して驚いてしまう。

それがきっかけになり、2人は顔を合わせることになるも、芽衣は健二郎とふたりっきりになることを恥ずかしがって咄嗟に知らないふりをした。

しかし当然、健二郎を欺けるはずもなく、お互いにぎこちなく会話を始める。健二郎の目には芽衣が気まずそうにしているように映っていたが、当の芽衣は心のうちで「学校の外で見る健二郎君 一段とかっこいい」「そういう服 着るんだ!似合ってる!好き!」と喜びを爆発させていた。

しかしお互いに緊張して会話が弾まなく、“僕と買い物に行きたくないんだ”と思った健二郎は意を決して「帰ろう」と伝えようとした時、芽衣が口にした言葉は…。

両想いに等しい心境同士の2人に対し、読者からは「好きなのにうまく表に出せない感じが青春って感じ。懐かしいようで良い刺激」「恥ずかしがってる戸崎さん、一生見てられる」といった好評の声が相次いでいた。

■恋愛漫画で大切なポイントは「ギャグやコミカルなシーン」
――『戸崎さんは僕にだけ冷たい』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

お互いに両思いなのにすれ違っている2人が描きたいと思い、SNSにショート漫画を投稿したのがきっかけです。そこから編集さんと一緒に設定を作り上げたのが本作『戸崎さんは僕にだけ冷たい』になっています。キャラの視点が変わると物語の見方も変わる内容になっていて、すれ違いを楽しく読んでもらえるように描いています。

――作品を手がけるうえで心がけていること、大切にしていることを教えてください。

お互いに好きすぎて照れあっている健二郎と芽衣、そして友人の秀や花恋もそれぞれ勘違いして噛み合ってるようで噛み合ってない…そんな様子を楽しんでもらえるように、できるだけギャグやコミカルなシーンを意識して描いています!

――『4人で出かけるはずが好きな人とデートすることになってしまった話』では健二郎が芽衣の買い物カゴを持つ場面が描かれています。ここで戸崎はドキッとしたように読めましたが、sakuさんが特にドキっとするようなシチュエーションがあれば、ぜひ教えてください。

このシーンのようにさり気ない優しさにドキッとすると思います。友人や店員さん、周囲の人に対しても気遣いや優しさがあると素敵だと感じます。

――今後の展望や目標をお教えください。

「戸崎さんは僕にだけ冷たい」単行本一巻が2024年2月9日に発売予定なので、ぜひたくさんの方にお手に取っていただけたら嬉しいです!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

第1話から応援してくださってる方、最近知ってくださった方も、読んでくださりありがとうございます!コミックニュータイプでは第1話から無料公開されてますので、この機会にぜひ読んでみてください!!