クマの目撃情報が相次いでいます。5月からは、クマが冬眠から目覚めて行動範囲が広がるため注意が必要です。もし出会ってしまった場合はどうすればいいのか、専門家に聞きました。  岐阜県での月別のクマの目撃情報では、冬場はほとんどありませんが、5月に急増し、6月は一番多くなります。これからの時期は、冬眠明けのクマが食べ物を探して行動範囲が広がるので注意が必要です。

 岐阜大学の浅野玄准教授によりますと、特に注意が必要なのは小グマと母グマに遭遇したです。子熊を守ろうと母熊が襲ってきます。子グマを見たときは親がいると思わないといけません。  クマを刺激してしまうと、人が走っても逃げ切れないくらいの速さで走ってきます。とにかく出会わないようにするのが一番大事ですが、遠くで出会った場合では、熊鈴やラジオを鳴らすことや、なければ大声を出して存在を知らせることが必要です。  クマスプレーもありますが、数メートルしか届きません。山に入る時は、クマに会うリスクがあると思ってください。  岐阜県のホームぺージには「クマの目撃情報」をまとめたクママップがあり、参考情報として確認することも大切です。