ドジャース大谷翔平の元専属通訳・水原一平容疑者者の〝ウラの顔〟に戦慄が走っている。

　１１日、捜査当局が行った記者会見で同容疑者が銀行詐欺の罪で訴追されたことを公表。国土安全保障省マーティン・エストラーダ連邦検事は大谷が自らの口座からブックメーカーのへの送金を承認した証拠はなく「オオタニは被害者だったと考えている」と述べた。

　米ＥＳＰＮなどによると、水原容疑者は大谷の銀行口座に不正にアクセスし、違法なブックメーカーに少なくとも１６００万ドル（２４億５０００万円）以上を不正送金していた。期間は２０２１年１２月から２４年１月まで約２年間。賭けた回数は約１万９０００件、賭け金の総額はなんと１億８２９０万ドル（約２７８億円）で、賭け金から勝ち額を引いた損失は４０７０万ドル（約６２億円）にのぼるという。

　水原容疑者は大谷の「事実上のマネジャー」としての立場を悪用し、１８年に移住した際に開設した大谷の給与が振り込まれる銀行口座情報を代理人や会計士らとは共有せず、その理由を「大谷自身が明かしたくないから」と伝え、さらには巨額の送金のため銀行に対し、何度も大谷を装ったことなどを明かした。
当局者によると「たまに賭けに勝った時は大谷の口座ではなく、水原の個人的な銀行口座に振り込まれていた」という。

　また、当局者の話では水原容疑者は今年１月から３月の間に「ジェイ・ミン」の偽名でベースボールカード約１０００枚を購入。代金の総額は３２万５０００ドル（約４９００万円）で、これも大谷の口座から送金していた。商品はドジャースのクラブハウスに直接届けられていたという。

　これに自身も一時ギャンブル依存症だったフリーアナウンサーの垣花正は、Ｘ（旧ツイッター）で「水原一平氏の違法賭博疑惑の衝撃は金額の大きさより、勝った金が自分の口座に入る仕組みだったこと。あとから補填する気などなかったととれる」と私見。続けて「つまりギャンブル依存症などということではなく、彼が完全にダークサイドの人間である可能性を示唆している」とつづった。

　実業家のひろゆき氏も同日、Ｘを更新し「水原さんはそこまで悪者じゃないと思ってたら、ビックリするくらい悪者でした」と驚きの声。
　
　当初、ひろゆき氏は大谷の関与がなければ送金は不可能という見立てだったが、水原容疑者の巧妙手口が明らかとなり「憶測外れてましたー。すいませーん」と謝罪した。