お笑いコンビ「トミーズ」トミーズ雅が18日、毎日放送「せやねん!」に出演。14日に93歳で亡くなった作曲家のキダ・タローさんを追悼した。

 初めての出会いは芸人になる前の20歳のころ。雅はプロボクサーで日本2位だったが「『ヤングプラザ』という視聴者参加番組がありまして、そこに出ることになって。司会がキダ先生やったんですよ。その番組終わった後にキダ先生が20歳の僕に『稀に見る好青年だ、あなたは』って言われて。『僕ラジオやってるから、来ないか』って言わはって。それ(ラジオ)に僕、ゲストで出たんですよ」と回想した。

 当時、雅は青果店でアルバイトをしており、8時間働いて5500円もらっていたそうだが「ラジオのゲストで日本2位で出ると1万4000円もらったんですよ。多分ね、僕この世界入ったの、これなんですよ。『なんておもしろい世界があるんだ』と。こんだけしゃべっただけで1万円!って」とキダさんのラジオがデビューのきっかけだったと語った。

 しかし雅は続けて「で、デビューしてトミーズで同じ番組出してもらったら、ギャラが2700円」と苦笑。すぐさま、相方のトミーズ健が「ごめん、俺のせいや」と頭を下げ笑いを誘った。

 雅は「ただ、本当に何回もゴルフ連れてってもらって、いろんなことを学びましたね。先生と呼ばれても偉そうにしたらあかん。そうせんと大阪では認知されへんよ、というのを生き様で見せていただいて。本当に先生、ご冥福をお祈りいたします。もうすぐ僕も行きますんで、向こうの世界行ったらまたゴルフお願いします」と故人を偲んでいた。