オシェア騎手(左)とまりえ記者
オシェア騎手(左)とまりえ記者

 今週末から約2か月間、JRA短期免許を初取得したタイグ・オシェア騎手(42)。アイルランド出身で、拠点とするUAEでリーディングを12回も獲得しているジョッキーです。

 美浦トレセンに初めて訪れたオシェア騎手を早速直撃。聞きたかったのはウシュバテソーロ(2着)に9馬身差をつけ、強烈なインパクトを残したドバイWCについてです。オシェア騎手のローレルリバーがハナを切り、直線でも後続を突き放す逃げ切り勝ち。圧巻の強さはトレセンでも話題になっていました。

「素晴らしい夜でしたし、素晴らしい馬に騎乗できて本当によかったです。ローレルリバーはスピードとスタミナがすごくある馬。勝利を確信したのは1000メートルくらいのところですね。向正面でスピードを上げて行った時に、しっかりとハミを取ってすごく力強かったんです。手応えが本当に抜群で、これならと思いましたね。距離延長でしたが、牝系も距離が持つ血統。私自身は2000メートルも大丈夫だと思っていました」

 現在、ロンジンワールドベストレースホースランキングのレーティング世界1位のローレルリバー。今後もこのコンビには注目しないといけません。

 すでに寿司やラーメンなど日本食を堪能している鞍上ですが、日本での騎乗は今週土曜が初めて。「日本馬が世界で大活躍しているのを見て、私も参加したいと思っていました。ドバイWCでも一番気にしていたのはウシュバテソーロでしたから」と騎乗を心待ちにしていました。さらに一緒に乗ってみたいジョッキーを聞くと…。「ユタカタケ」と即答。「僕が若い頃からずっと世界中で乗っていて、僕にとってもレジェンド」と目を輝かせていました。

 そんな“豪華競演”は土曜東京で実現。10R府中市70周年記念では武豊騎手がトーセンリョウ、オシェア騎手はダノンザタイガーに騎乗します。ダノンザタイガーといえば、22年東スポ杯2着馬で、デビュー前から厩舎の期待も高かった素質馬。最終追いに騎乗し「すごくいい馬ですね。追い切りの感触もいいです。ベリーハッピー」と好感触を得ていました。オシェア騎手のプレーに加えて、東京3、9、10、11Rでかなう武豊&オシェアのトップジョッキー競演を楽しみに待ちたいと思います。(「ウイニング競馬」出演中)

著者:三嶋 まりえ