横須賀出身で、世界的ピアニストとして知られた故・野島稔氏の功績を顕彰する「メモリアル・コンサート」が、5月3日(金)と18日(土)、よこすか芸術劇場(汐入駅前)で開かれる。(公財)横須賀芸術文化財団の主催。

野島氏は3歳からピアノを始め、高校3年生で日本音楽コンクール第1位大賞受賞。以降も国内外のコンクールやオーケストラで高い評価を得て、目覚ましい活躍を遂げた。また、国内の若手ピアニストの発掘と育成にも尽力した教育者としても知られる。横須賀市制100周年の2006年から自身の名を冠したコンクールを市と隔年で共催して、最後の開催となった第9回までのべ640人が参加。東京音楽大学学長なども歴任し、22年に76歳で逝去した。

公演ではコンクールの過去入賞者・入選者と審査員10人が日替わりで出演。それぞれが継承する”野島イズム”を音色に乗せて届ける。

3日は指揮者の高関健氏と東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団を交えたダイナミックな「ピアノ協奏曲」、18日は6人の名手がバッハからジョン・レノンまで多彩に奏でる「ピアノGALA」。

両日午後3時開演。チケットは【電話】046・823・9999