馬絹の泉福寺(浮岳尭仁住職)で4月8日、恒例の花まつり寄席が行われた。

釈迦の誕生日を祝う「花まつり」に合わせ、同寺では「笑いで幸せになろう」という思いから長年寄席を開催。27回目を迎えた。

今回は、落語家の初音家左橋さん、桃月庵ぼんぼりさん、講談師の日向ひまわりさん、紙切り師の林家二楽さんが登場。会場の本堂には約80人が来場した。

二楽さんは来場者からのお題に応え、即興で紙切り芸を披露。「羽生結弦選手」「お花見」「(元巨人の)長嶋監督」などの声に、紙とはさみで表現しながら、軽快な語り口でも楽しませた。

トリを務めた左橋さんは「寝床」を披露。下手だが義太夫を語りたがる長屋の大家と、嫌がる使用人や店子を演じ分け、場内は「わははは」という大きな笑い声であふれた。今回の木戸銭は震災被災地に寄付される。

初めて来場した馬絹在住の女性は「紙切りを初めて見たが話術が面白かった」、花まつり寄席は常連という女性は「いつものお寺とは違う雰囲気を味わえるのもいい機会」と感想を語った。