自然にかえるプラスチックでできたルアーを広め、川や湖、それに海にゴミのないきれいな環境を目指す取り組みです。

UTY



今年3月、富士河口湖町大石にオープンしたSDGsまなび館。



ここではパネル展示やものづくり体験などを通してSDGsの17ある目標について学ぶことができます。

UTY



その一角にあるのはプラスチックの研究所。



ここで製造されているのは、土にかえる生分解性プラスチックを使ったルアーです。



SDGsまなび館 山下茂 館長:
「環境(整備)とレジャーは一緒に動かなきゃいけないんです」



通常のルアーはプラスチックなどのボディに中の重りは合金のステンレスなどでできているものが多いといいます。



そのため、糸が切れて底に沈むとゴミとして残り続けてしまいます。



一方、この研究所で造られたルアーは微生物の働きで最終的に二酸化炭素と水になる生分解性プラスチックでできているほか、金属部分はすべて鉄のため、すべてが自然にかえるものになっています。



SDGsまなび館 山下茂 館長:
「湖底清掃も年に何回かしますがたくさんのルアー関係が落ちています。それを何とかしようということで」



山下さんは自身が代表を務める釣り関連の団体で、 長年全国各地の湖や川底の清掃に取り組んでいます。



そして2年前、ニュースでSDGsについて知り、環境にやさしいルアーの開発に乗り出しました。



このルアーは今年から県内外の釣り具店、数店舗でテスト販売を始めていて、今後は全国各地での販売を目指しています。

UTY



SDGsまなび館 山下茂 館長:
「河口湖をはじめ関東関西の湖を年何回かダイバーを潜らせて(ルアーなどのゴミを)拾ってます。これ拾いきれません。100年後ぐらいにはもう湖にはルアー類が落ちていないという環境に整えればいいと思います」



環境に配慮したルアーで魚も暮らしやすいきれいな川や湖、それに海を目指し、水の資源を未来へつなぎます。