2024年からお金にまつわる制度や仕組みが大きく変わるものがあり、知っておかないと損したり、混乱してしまったりする可能性があります。

そこで今回は、新しいお金の仕組みや変更される制度と合わせて、毎年大事なお金のことについて月ごとに紹介。教えてくれたのは、株式会社エイチームフィナジーが運営する、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」の編集部です。

4月:相続登記の申請が義務化

2024年4月1日から相続登記の申請義務化がスタートします。

相続で不動産(土地や家など)を取得した場合は、相続を知った3年以内に相続登記の申請が必要です。※遺言を含む

また、遺産分割が成立した場合には、これによって不動産を取得した相続人は、遺産分割が成立した日から3年以内に、相続登記をしなければなりません。

参考:「相続登記が義務化されます(令和6年4月1日制度開始)」(東京法務局)

5月:自動車税の支払い

4月1日時点で自動車を所有している方は、5月に自動車税の納付書が送付されます。納付書が届いたら、5月31日まで(一部地域を除く)に支払いを完了させましょう。

6月:ボーナス・所得減税

会社によって異なりますが、多くの会社では6月か7月にボーナスがあります。ボーナス払いにしている支払い、引き落とし、ボーナスが振り込まれる日をチェックしておきましょう。
また、2024年6月より「国民1人当たり4万円の定額減税」が始まる予定です。

【内容】
急激な物価高に対する家計負担対策として、1人当たり4万円の定額減税を行う

【対象者】
納税者かつ給与収入が2000万円以下の方、またその扶養家族(※非課税世帯は別途給付金が支給)

【対象期間】
2024年6月1日以降に支払われる給与・ボーナス

7月:新紙幣発行

2024年7月3日から新紙幣の発行を開始予定です。

【新紙幣に描かれる偉人】
・10,000円札→渋沢栄一
・5,000円札→津田梅子
・1,000円札→北里柴三郎  

ちなみに紙幣のデザインが変更されるのは20年ぶりです。

9月:社会保険料の変更

4月〜6月の平均給与額から、同年9月〜翌年8月までの社会保険料(健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険)が決まります。

残業時間は標準報酬月額に反映されます。3月〜5月の残業が増えると今年度の社会保険料も増えてしまうため、残業時間にも留意しましょう。

10月:厚生年金(社会保険)の適用拡大

2024年10月から社会保険の適用が拡大されます。非正規雇用者と正規雇用者が同じように社会保障が受けられるように、社会保険が手厚くなる制度です。

下記の要件を満たすと、これまで社会保険に加入していなかったパートやアルバイトの方も保険料の支払いが必要になります。

【要件】
・週の所定労働時間が20時間以上
・月額賃金が8.8万円以上
・継続して2カ月を超える雇用見込みがある
・学生ではない(夜間学生や休学中は加入対象)

将来的には社会保障の恩恵を受けられますが、保険料が給料から差し引きされます。毎月の予算設定を確認してみましょう。

11月:年末調整書類の提出

年末調整とは、その年(1月〜12月)の給与にかかる税金額を計算し、あらかじめ引かれた源泉徴収との過不足を精算することです。

特に生命保険や地震保険、iDeCoなどに加入している方や、住宅ローンを借りている方は忘れずに申請しましょう。
また扶養が変わった場合も、税額の計算が変わってくるため、年末調整書類の提出が必要です。

12月:ふるさと納税の申し込み年度締切

ふるさと納税は現在、自分の住んでいる自治体以外の自治体に寄付ができる制度です。

自己負担額2,000円で、 特産品などの返礼品がもらえます。 2024年にふるさと納税をしたい場合は2024年1月1日〜12月31日までに、寄付を完了します。

※期限を過ぎた場合は翌年の申請

まとめ

直近の予定では、5月に自動車税の支払いがあります。今から準備しておくと安心です。本記事を活用して支払いを逆算したり、制度について確認してみたりしてください。


■執筆・・・「ナビナビ保険」編集部
株式会社エイチームフィナジーが運営する、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」の編集部。生命保険や資産形成をはじめとするお金についての幅広い悩みを解消するべく、専門家監修のお役立ち情報を正確にわかりやすく発信しています。

構成/サンキュ!編集部