全国で行われるゴルフのプロトーナメント。そこで戦う選手たちは、その土地ならではの“うまいもの”も力に戦いを続けている。ということは、各地の名店と呼ばれるお店や、知る人ぞ知るお店にも詳しいはず。選手たちに聞いた“ソウルフード”を紹介!




3月の「アクサレディス」、そしてシーズン最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の舞台になる宮崎県。その“ご当地プロ”脇元華におススメを聞くと、開口一番返ってきた答えが『日ノ出ホルモン』というお店だった。「魚はあまり食べません(笑)」という“肉食女子”が推す店とあって、期待も高まる。

そのお店があるのは、JR日豊本線 南宮崎駅から徒歩10分ほどの位置。宮崎の玄関口、宮崎ブーゲンビリア空港に向かう時などにも使用する国道220号線から一本入った場所にある店は、地元の常連客を中心に常に混んでいる人気店だ。脇元は「月1」で通うといい、「何を食べてもおいしい!」と思い出しただけでテンションも上がっている様子。上田桃子といった女子プロをはじめ、谷口徹や谷原秀人といった男子プロ、またプロ野球・読売ジャイアンツの選手ら多くのアスリートから支持を得ている。

そこで驚いたのは、脇元おススメメニューのひとつ『セセリ』。その大きさたるや、『手羽先?』と思うほどのボリューム感だ。店主の熊元廣正さんによると、「小さくならないように調理しています」と細心の注意を払う同店の看板メニューとして多くの人々に愛される。脇元はみそダレベースを好んで食べるというが、谷口や巨人の4番打者・岡本和真内野手らは塩ダレ派と、バリエーションも豊富。

この『セセリ』と『ハラミ』、さらに珍しい『カモネギ』の3皿が脇元家の定番メニューなんだとか。ハラミも、これまで食べてきたものとは食感がまったく違う、『本当にハラミ?』と疑いたくなってしまうような絶品だった。そんな感想を後日、脇元に伝えると「みんなそう言います」と言って納得顔。微妙な塩味が、また食欲を掻き立てる。

同店は2001年オープンで今年で23年目だが、もともとは熊元さんの祖母が、同じ場所で開いていた『日ノ出食堂』が“起源”。熊元さんの父が焼肉屋に業態を変え、現在が実質3代目といえる老舗でもある。試合観戦後には、ゴルフの腕前も「76」とプロ顔負けの腕を持つ店主がこだわり抜いた肉を食らいながら、楽しい時間を過ごすのはいかが?


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