あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。

長野・諏訪『丸平精良軒総本店』の「秘伝銘菓 諏訪の鳥ぱん」

湖に浮かぶ鳥の姿とさっぱりとした餡が愛される一品。

江戸・安政2(1855)年から諏訪の地に構える和菓子店。2 代目が諏訪湖に飛来する鴨の"浮き寝"姿をヒントに考案した鳥の形をしたパンがルーツで、明治30年頃、3代目が改良を重ね、餡を入れた焼き菓子に完成させた。以来100年を超え代々受け継がれる代表銘菓に。渡り鳥の愛らしい姿とともに、北海道産小豆を少し塩気を効かせて炊き、すっきりと仕上げた餡が支持される。「中にはこし餡がたっぷりで、さらりとした喉越しがいいんです」(畑)。賞味期限は常温保存で30日。1箱10個入り¥1,770など。注文は電話、FAXから。長野県諏訪市小和田7‒5 FAX0266‒52‒1522 9:00〜19:00 水休


あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。

梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー

「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。

高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト

スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。

畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー

『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)〜19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。

illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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