続く肘の故障…選手会はピッチクロックが原因と声明

 米大リーグのエンゼルスは17日(日本時間18日)、ロバート・スティーブンソン投手が肘の故障で今季絶望となると発表した。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番、サム・ブラム記者が自身のX(旧ツイッター)で伝えた。スティーブンソンは今季、3年総額3300万ドル(約50億5200万円)という契約でエンゼルス入りしたばかり。肘を故障する投手が相次いでいることにMLB選手会が声明を発表したばかりで、物議を呼びそうだ。

 スティーブンソンは昨季、パイレーツとレイズでリリーフとして60試合に登板。3勝4敗15ホールドの成績を残した右腕だ。ただ3月末に右肩を痛めて負傷者リスト入り。大リーグ復帰を目指し、傘下3Aソルトレークで投げたところだった。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」はスティーブンソンの状況を「球団は明日、さらなる詳細を提供する予定。スティーブンソンが手術を受けることになるか、2025年の開幕に間に合うと見られているかどうかはまだ発表されていない」と伝えた。

 さらに「今季最大の補強としてスティーブンソンを獲得したヘイローズ(エンゼルスの愛称)にとって残酷な打撃だ。エンゼルスは今オフ唯一の複数年投資となる3年3300万ドルで彼と契約した」として、故障が与える影響の大きさを指摘している。

 またブラム記者の発信を引用し「契約には、スティーブンソンが130日以上の負傷者リスト入りを要する肘靭帯の怪我を負った場合に発動する、250万ドルの条件付き球団オプションが2027年に含まれている」と伝えた。

 米大リーグでは投手が肘を痛めて戦線離脱するケースが相次いでおり、ヤンキースのゲリット・コール投手やブレーブスのスペンサー・ストライダー投手が該当する。6日(日本時間7日)には大リーグ選手会が、試合時間の短縮を狙って導入された「ピッチクロック」に原因があるのではないかとの声明を発表している。

(THE ANSWER編集部)