世界の中高生が国連加盟国の大使になりきって平和や経済、環境などのテーマを議論する「模擬国連」の国際大会が26日、米ニューヨークの国連本部で開会した。日本からは選抜された男女計8人の高校生が参加。3日間にわたり、世界の生徒と対話を通じて、問題の解決策を模索する。

 26日夕、普段は各国の国連大使ら外交官が座る国連総会の議場には、開会式に出席した生徒ら約350人の姿があった。冒頭では国連のグテーレス事務総長がビデオメッセージで登場。世界で山積する紛争や気候変動、ヘイトスピーチ、偽情報などに対応するには、若者の関わりと考えが必要とし、「みなさんが前向きな変化をもたらす力となってくれることを期待している」と激励した。

 今年の参加国・人数は公表されていないが、過去の累計では28カ国の約250の中学・高校から5万人以上の生徒が国際大会に参加している。