5月22日、2023年からFIM世界耐久選手権(EWC)に参戦しているTeam Kawasaki Webike Trickstar(Team KWT)は、第2戦スパ24時間耐久ロードレースからグレゴリー・ルブランを加入させることを発表した。

 SRC Kawasaki Franceの活動中止に伴い、同チームをサポートしてきたTRICKSTARが引き継ぐ形で、2023年からEWCに参戦しているTeam KWT。チーム体制もほぼ一新しており、代表兼監督を鶴田竜二氏が務め、レギュラーライダーにランディ・ド・プニエ、渡辺一樹、クリストフ・ポンソンの3名、岩戸亮介がリザーブライダー(第4ライダー)に起用されている。

 しかし、新体制のデビューとなった第1戦ル・マン24時間では、予選まで走っていたポンソンが怪我などの影響により決勝に出場しないことになり、ド・プニエ、渡辺、岩戸の3人でレースを戦い、9位でフィニッシュした。

 5月12日には、ポンソンが自身のSNSで「チームマネージャーがレース開始3時間前に僕を第3ライダーから外し、冬に仕事をしてきたにも関わらず、スポーツとして以外の理由で僕と同じペースでない日本人ライダーを後任として走らせた決定は理解できないし、容認できない」と当時の状況を説明。

 さらに、「したがって、僕は今日をもってKWTのプロジェクトから撤退して、チームを離れることにした」とポンソンがチームを離脱したことが判明した。

 そのため、ルブランがTeam KWTに第2戦スパ24時間から加入することがアナウンスされた。ルブランはEWCで多くの優勝経験を持ち、Team SRCやTRICKSTAR Racingから出場したこともある経験豊富なライダーだ。

 また、第1戦ル・マン24時間ではTATI TEAM BERINGER RACINGから参戦して6位の成績を残している。これまで、一緒に戦ってきたチームスタッフもいるといい、慣れ親しんだカワサキのマシンで好成績が期待できるだろう。

■グレゴリー・ルブラン
「この度、Team Kawasaki Webike Trickstarのライダーの一員としてFIM世界耐久選手権に参戦出来る事を大変嬉しく思います。シーズン途中からの参戦となりますが、Team KWTのスタッフは過去に一緒に戦ったライダーやスタッフが多く、長年乗っているKawasaki車ということもありチーム加入後、すぐにいい仕事が出来ると自負しています。鶴田監督を始め、カワサキや各関係者の皆様に感謝しております。応援よろしくお願い致します」

■鶴田竜二(代表兼監督)
「この度、我々のチームにグレゴリー・ルブラン選手が新たに加わることとなりました。グレゴリー・ルブラン選手は過去に我々のチームから鈴鹿8耐に参戦したことがあるライダーでEWCでの経験値も高く、素晴らしいポテンシャルを持っているライダーです」

「グレゴリー・ルブラン選手は第2戦スパフランコルシャン24時間耐久レースより我々と一緒に戦うこととなりました。彼の高いポテンシャルと耐久レースのノウハウはチームにとって大きな戦力となり我々が目標とするEWCタイトル獲得に向けて大きな力となってくれることを期待しています」