4月3日、東京都港区の六本木ヒルズアリーナにてF1日本グランプリ公式プロモーションイベント『F1 Tokyo Festival 2024』の2日目が開催された。

 このイベントは、4月5〜7日に史上初の春開催を迎えるF1日本GPを前に、これまで活躍したF1マシンの展示や、ドライバーおよびチーム関係者らのトークショーなどを行なっている2024年F1世界選手権の公式プロモーションイベントだ。

 イベント2日目となるこの日、午前中のステージには、F1 CEOのステファノ・ドメニカリ氏や元F1ドライバーで現在はF1アンバサダーを務めるジャン・アレジ氏が登壇。続くステージには、RBのピーター・バイエルCEOは体調不良により残念ながら欠席となったが、RBのローレン・メキースチーム代表が登壇してF1日本GPについて語った。

 ステージに登壇したメキース代表は、日本GPについて「2001年が最初の日本GPでしたが、自分がチーム代表という立場になって、新たなプロジェクトを率いるなかで迎える日本GPは本当に新鮮な気持ちです」と、RB代表として迎える日本GPに胸を膨らませている心境を語る。

 3回目のホームグランプリを迎える角田裕毅については、「今週の彼は、日本のファンからの特別なエネルギーを感じながら戦うことになると思います。中団勢は信じられないほど僅差の戦いです。トップ10に残るのはコンマ1秒以下の本当に熾烈な争いになりますが、けれど角田は予選でも決勝でも素晴らしい戦いをしてくれていますので期待しています」

 また、金曜日のFP1には、現在全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦している岩佐歩夢をドライバーに起用することを予定している。

 岩佐は2023年11月28日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1タイヤ&ヤングドライバーテストで同じくRBよりF1初ドライブを経験しているが、彼を起用するFP1については「小さな部分だが、フロアにアップデートを入れている。それをFP1に投入して、岩佐選手のドライブとともに古いものと比較をしていきたいと思います」と、新パーツをチェックする役割があることを明かした。

■「角田は僕に似ていて大好きだ」とアレジ氏

 さらにF1アンバサダーとしてステージに登壇した元F1ドライバーのジャン・アレジ氏は、「日本のファンは、特別な情熱を持っていて本当に素敵な存在です」と、自身のファンも多い日本でのF1開催について語る。

「また鈴鹿や富士というコースはとても攻略しがいのあるコースで、日本GPというのはドライバーにとって本当に楽しみな大会です。これまでの日本GPは台風などの雨も多かったので、ファンの皆さんにとっても春の開催は良いのではないかと思います」

「そして角田は、コース上では本当に強いファイターだし、コース外でのトークも本当に面白い(笑)。そんなところが僕に似ているなと思っているけれど、それでも彼は持ち前の礼儀正しさを世界中のファンに届けている。だから僕は彼が大好きなんだ。今週もチャレンジングな走りを期待しているよ」

 また、この日最初のステージに登壇したドメニカリCEOは、「東京の真ん中である素敵な場所で、そして春という素敵な季節でこのようなファンイベントを開催することができて光栄です。日本のファンはいつも特別な盛り上がりを見せてくれるので、これからはF1が行われる際にはこうして東京でイベントを続けて行っていきたいと思います」と、日本GP前のイベントの継続開催を予告している。

 平日の午前中から、多くのファンが足を運んでいるF1 Tokyo Festival2024。午後には、いよいよレッドブルとRBのドライバー4人がステージに上がり、特別ゲストのマギーさんとともに15時半よりトークショーを行う予定だ。また、11台のF1マシンの展示は17時までとなっているので、日本GPを前にF1を楽しみたいファンの方は、ぜひ足を運んでみてほしい。